日々、感じたことなどをコツコツ綴るブログ

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パリーグ、クライマックスシリーズ

 昨日は日ハムがパリーグクライマックスシリーズを制し、日本シリーズ進出を果たした。日ハムは若い選手たちを中心にして、チームが一丸となり、日本一を目指している姿勢が感じ取れる。ソフトバンクからそういう気迫が感じられなかったというわけではないが、二年続けて日本一に輝いてしまうと貪欲さが薄れてしまうのかもしれない。自分はどちらのファンでもないけれど、心の奥底では日ハムを応援していたのだろう。近年のソフトバンクは圧倒的な戦力を用い、レベルの高いパリーグにおいてもなお、ぶっちぎりの成績でペナントを制して日本一の栄冠に輝いている。

 今年もソフトバンクが日本一に輝いたとしたら、やはり面白くないと感じるのが人情だ。また、両チームの監督の経歴の差異がその気持ちに拍車をかける。

 ソフトバンクを率いる工藤監督は野球エリートのまさしくそれと言える、圧巻の成績を残している。対する日ハムの栗山監督は現役時代はさほど目立った活躍が出来ず、監督に着任するときにも様々な揶揄の声が上がったと聞く。工藤監督は就任1年目にして日本一を達成し(采配の是非はともかくとして)間違いなくエリートのレール上を走り続けているわけである。そこに待ったをかけたのが、現役時代の成績では遠く足元にも及ばないだろう栗山監督なのだ。そして栗山監督は工藤監督の率いるソフトバンクを見事に出し抜き、ペナント優勝を果たして、ついにクライマックスシリーズをも制した。

 人は、必ずしも一元的な見方で才能の有無を見定めてはいけない。

 野球人として、選手の才能は工藤監督が圧倒していたかもしれないが、指揮者としての才能は今回、栗山監督が上回ったと言えるだろう。白熱する決戦の背景に、二人の指揮者の人間ドラマが成り立っていたと考えるとより一層面白く、深みが増す。

 仮にそれを抜きにしても、抑えに登板した大谷の全力投球を観れただけで値千金と言えるだろうが。

 最速165キロのストレートに150キロのフォーク、まさに化け物である。