日々、感じたことなどをコツコツ綴るブログ

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HINOKIOの感想

10年以上も前の映画「HINOKIO」を見た。

若い頃の堀北真希多部未華子なんかが出演している。

あらすじは、母を事故で失い、自身も後遺症により歩行出来なくなってしまった少年が自室に引きこもりながら、ロボットを介して学校生活を送るというものである。引きこもりをテーマに、現代の子供たちを取り巻く環境や親子愛などが描かれている。

 当たり前だけれど、引きこもりに至るまでのプロセスも人それぞれで異なり、複雑だったりするのだと気づかせられる。経緯は様々であるが、引きこもりを解消するに当たって、最終的にキーとなるのは他者との触れ合い方ということだろうか。昨今はネットの普及により、部屋の中に篭っていても他者とコミュニケーションが取れ、承認欲求を満たすことができる。人と繋がっていると、感じられる。それが悪いとは言わないけれど、本当の人との繋がりっていうものは、痛みや辛さを伴いながらも、優しくて温かいものなのだ。その、決してネット上のやり取りでは補い切れない感覚、人と関わり合う面白さ(これは面倒くささや苦しさも含めて)そういうことが大事なんじゃないかと考えさせられる作品であった。恋や友情があれば、人は引きこもりになったりしないわけなんだろうけど、それらを手に入れるには結局コミュニケーションということになるわけで、難しい問題でもある。

 10年以上前の作品だが、まだまだこれから先も消えることなく拡大し続けていくテーマになるだろう。